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朝日の産経批判が無茶苦茶
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    メディアの相互批判は大歓迎です。
    たとえば、消費税増税を煽りながら自らは財務省と(おそらく)裏で握り合って軽減税率を獲得した新聞業界をテレビが批判するとか。
    あるいは、テレビのお手軽捏造体質を新聞が批判するとか。

    しかし、このたびの朝日新聞による産経批判はいかがなものでしょう。

         +++++

    朝日新聞デジタル
    (Media Times)「排他的」、見出しに批判次々 産経新聞コラムのウェブ版
    2017年11月3日05時00分
    産経新聞のウェブ版「産経ニュース」で、「日本を貶(おとし)める日本人をあぶりだせ」という見出しがついたコラムが配信され、ネット上で批判が集まっている。あぶり出した後でどうしようというのか。こうした言葉が、排他的な言説を拡散し、増幅させることにならないか――。

     「あぶりだせ」の見出しは、10月19日付産経新聞1面コラム「産経抄」を産経ニュースが配信した際につけられた。コラムは、「報道の自由度ランキング」で日本の順位が低いのは、「日本に対する強い偏見」に加え、「一部の日本人による日本の評判を落とすための活動」が助長しているためだ、などと批判する内容だ。紙面に見出しはついておらず、本文中にも「あぶりだせ」という表現はない。

     朝日新聞の調べでは、産経抄に言及したツイートの数は、配信された19日から2日間で約2万件あった。大半はウェブ版の見出しや、内容に批判的なものだった。一方で、「全くその通り。反日日本人を徹底的にあぶりだすべきだ」など賛同する投稿もあった。

     見出しについて、約1万2600人のフォロワーがいる編集者の早川タダノリさんは「『非国民狩り』を提起していて、もはや報道ではなく憎悪扇動ビラ」と厳しく批判するツイートを投稿した。

     「異なる者に対して攻撃をそそのかす言説をまき散らす団体に、ジャーナリズムを名乗る資格はない」とツイートした文化人類学者の亀井伸孝・愛知県立大教授は、取材に対して「本文に書かれていないことを見出しにとり、SNSで拡散されて話題になることが目的化されているのでは。大手メディアは自らの言説が何万、何十万という単位で増幅される立場なのだから、その弊害に自覚的であるべきだ」と話す。

     「ネットと愛国」の著書があり、ヘイトスピーチ問題に詳しいジャーナリスト安田浩一さんも「大手メディアによる排外的な論調がはびこることで差別のハードルが下がり、一般の人にも排他的な主張が広がる悪循環が起きている」と指摘した。

     産経新聞社広報部は朝日新聞の取材に「個別の記事に関することにはお答えできません」としている。

     ■背景にメディア環境の変化

     排他的な言説が大手のメディア自身から出る要因について、メディアを取り巻く環境が変わったためだと指摘する意見がある。

     津田正太郎・法政大教授(マスコミュニケーション論)は「新聞全体の部数が減少傾向の中、産経は『国益に奉仕しないものは排除する』という主張に共鳴する固定層をつかむ戦略で、部数や影響力を保とうとしているのではないか」とみる。産経新聞の発行部数は約150万部(ABC調べ)。一方、ネット配信について「出し惜しみせず無料で公開する」方針を掲げており、産経ニュースの月間ページビュー(閲覧数)は9千万以上という。

     ニュースの受け手も変化しつつある。総務省情報通信政策研究所の調べでは、ニュースを得る手段が「紙の新聞」と答えたのは2014年の63%から16年は56%に減少する一方、ヤフーなどの「ポータルサイト」は55%から60%に、「ソーシャルメディアによる配信」は9・5%から33%に増えている。

     ネットでは、激しく、強い言葉ほど目立ち、収益のもとになる閲覧数にも結びつきやすい。津田教授は「右派、左派の意見の違いの多くは、『何を国益ととらえるか』の違いで、『正解』があるわけではない。大手メディアまでも『自分たちだけが真実』という姿勢で相手を攻撃するだけでは、対話が成り立たなくなる」と指摘する。

     (仲村和代、田玉恵美)』

         +++++

    とりあえず、産経の記事を引用します。

         +++++

    2017.10.19 05:04更新
    【産経抄】
    日本を貶める日本人をあぶりだせ 10月19日
    http://www.sankei.com/column/news/171019/clm1710190003-n1.html
    日本の新聞記者でよかった、と思わずにはいられない。地中海の島国マルタで、地元の女性記者が殺害された。車に爆弾を仕掛けるという残虐な犯行である。彼女は「タックスヘイブン」(租税回避地)をめぐる「パナマ文書」の報道に携わり、政治家の不正資金疑惑を追及していた。マルタとはどれほど恐ろしい国か。

     ▼今年4月に発表された「報道の自由度ランキング」では47位、なんと72位の日本よりはるかに上位だった。ランキングを作ったのは、パリに本部を置く国際ジャーナリスト組織である。日本に対する強い偏見がうかがえる。一部の日本人による日本の評判を落とすための活動が、さらにそれを助長する。

     ▼米紙ニューヨーク・タイムズに先日、「日本でリベラリズムは死んだ」と題する記事が載っていた。日本の大学教授の寄稿である。安倍晋三首相の衆院解散から現在の選挙状況までを解説していた。といっても、随所に左派文化人らしい偏った主張がみられる。

     ▼憲法をないがしろにして軍事力の強化を図る首相の姿勢は、有権者の支持を得ていない。最大野党の分裂のおかげで自民党が勝利するものの、政治はますます民意から離れていく、というのだ。米国人の読者が抱く日本のイメージは、民主主義が後退する国であろう。


    http://www.sankei.com/column/news/171019/clm1710190003-n2.html
    ▼特定の政治的主張だけを取り上げる、国連教育科学文化機関(ユネスコ)には、困ったものだ。いよいよ問題だらけの慰安婦関連資料の登録の可能性が強まっている。田北真樹子記者は昨日、登録されたら脱退して組織の抜本改革を突きつけろ、と書いていた。

     ▼そもそも国連を舞台に、実態からかけ離れた慰安婦像を世界にばらまいたのは、日本人活動家だった。何ということをしてくれたのか。


         +++++

    「よほど過激なことを書いているのか」と少しばかり期待して読んだのですが、ごくごくまっとうな内容でした。
    誰かに対する攻撃も、それを煽る文言もありません。

    それでも朝日新聞の記事では、こんな批判を。
    『非国民狩り』を提起していて、もはや報道ではなく憎悪扇動ビラ
    異なる者に対して攻撃をそそのかす言説をまき散らす団体に、ジャーナリズムを名乗る資格はない
    排他的な言説
    国益に奉仕しないものは排除する

    産経の記事をきちんと読んだのか甚だ疑問です。
    「あぶり出す」という言葉から観念サヨクがほしいままに想像力の翼を広げて、「攻撃・排除」の意味を勝手に付け加えて騒いでいるだけではないですか。

     

    ……というか、ここまで論理が飛躍していると、批評や批判という知的考察の領域を超えてしまっています。

    頭のアレな人が妄想を垂れ流しているレベルです。


    朝日は右派メディア攻撃を目論んだのでしょうが、むしろ自らの異常な思考回路を衆目にさらすハメになってしまいました。

         +++++

    あぶり出した後でどうしようというのか
    不可視のものを可視化すること、すなわち一種の「あぶり出し」はメディアの仕事そのものではないですか。

         +++++

    大手メディアまでも『自分たちだけが真実』という姿勢で相手を攻撃するだけでは、対話が成り立たなくなる」と指摘する

    いや。これ。朝日新聞様が普段やっていることですけど。
    アナタたちも十分に、保守や右派に対して排他的です。
    ただし、産経新聞にはこれが許されない、というわけですね。
    思想検閲官の面目躍如といったところでしょう。

    まさに
    オマエが言うな!
     

         +++++

     

    そもそも、読者の注目を引くために、見出しにドキッとするような文句を持ってくるのは新聞・雑誌の常套手段です。

    見出しは、即ち「広告」なのですから。

     

    | 紅而遊戯 | メディア批評 | 08:43 | - | trackbacks(0) |
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