紅而blog

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貧困女子高生問題と朝日
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    NHKが昨年8月にニュース番組で報道した子どもの貧困特集。
    これを今になって朝日新聞が取り上げています。

         +++++

    朝日新聞デジタル
    「貧困=○○」の決めつけ ココハツ
    2017年10月28日16時30分
    貧困家庭の子を「お前は貧困じゃない」と批判する「貧困たたき」が問題となっています。批判する側には、貧困に対するある種の「理想」が頭にあって、それに当てはまらないと怒りますが、そもそもその「理想」って正しいのでしょうか?

     ■衣食住は足りていても

     昨年、NHKの番組に当事者として出た女子高校生が「貧困たたき」にあいました。「千円のランチを食べていた」「家にアニメグッズがたくさんある」などが貧困ではない証拠とされました。

     世間の人々は一体何を貧困だと思っているのか。子どもの貧困を支援する団体の人々に聞きました。「ホームレスの子ども版。外見がみすぼらしい」「飢えて草や段ボールを食べる」「ノートが買えない」……。つまり衣食住にも事欠く、命の危機に直結するような状態です。

     日本の子どもの貧困率は13.9%。この中に、衣食住に事欠き生活保護を受ける家庭も含まれますが、「そこまでではないが貧困状態」という家庭の子も少なくありません。

     上のイメージの「現実」に登場している若者たちは、経済的に苦しい家庭で育ちました。見た目はごく普通です。「服は安く買えるからそこまでひどくない。むしろ貧困だとバレないように他人に見える部分は気をつかう」(大学4年・女子)そうです。全員「草を食べたことはない」ですが「8本入り100円のスティックパンが朝食と昼食」など、決して余裕はありません。

     千円ランチは「食べたことがある」そうです。「つき合いで仕方がないこともあります。『行けない』と言ったら、二度と誘ってもらえない」。ぜいたくの象徴とされやすいスマホも、「むしろインフラとして必須」「親が働きづめで話せないから連絡用に必要」とのこと。少ない収入をどこに投じるのか、家庭によって様々です。「○○を持っている」は貧困ではない証拠になりません。

     ■現実見据えることから

     支援する側にも思い込みがあります。「貧困の子って意外と明るいんですね」「この子たち貧困と言っても『うわずみ』だよ。スマホを持ってるから」。いずれも貧困家庭の子向けの学習塾に講師役で来た人たちの言葉です。「典型的なかわいそうな子」を助けたいという支援者の願望が、当事者を傷つけることがあります。当事者の大学4年の女子は「むしろ外では明るい。家がつらすぎるから。外では笑っていないと、泣いてしまう」と話してくれました。

     貧困当事者らを取材すると、「極端な事例だけ取り上げないでほしい」とよく言われます。メディアには、世間の理想通りの、より悲惨な当事者を報じる傾向があります。たたく人、支援する人、報じる人。全員が、一度「理想」から離れ、現実を見据える必要がありそうです。

     <社会部・原田朱美> 若者を取材して10年。生きづらさを抱えた人たちの本音を、少しずつでも書いていきたい。


         +++++

    NHKの番組が問題視されたのは、過剰演出があったからです。もっと突っ込んだ言い方をすれば、「嘘」があったと疑われたからです。

    千円のランチを食べていた
    というのは、この女子高生のネット上の発言をたどって明らかにされた事実です。
    それも、「たまたま付き合いで」という状況ではなく、日常的に学生にしては分不相応な散財をしていたところにネットの非難が集まりました。

    NHKの番組が悪辣なのは、こうした事実は一切伏せて、「パソコンも買えない」「真夏でも冷房がない」といった、かなり怪しいナレーションをかぶせたことです。

    この朝日新聞の女性記者の思想を基準にすると、NHKは女子高生の贅沢を明らかにした上で、「それでも貧困である」ことを分かりやすく説明すべきでした。


         +++++

    参考までに過去のブログ『紅而blog 2016/8/23 NHKが貧困女子を捏造』を再編集したのもを。

    NHKがニュース番組で「貧困状態」にある女子高生Uさんを取り上げました。

    彼女は、デザイン系の仕事に就きたいけど、経済的理由で進学できない。
    アルバイトで家計を支える母親と二人暮らし。
    自宅のアパートには冷房すらない。
    パソコンを持っていないから、母親に買ってもらった1000円のキーボードで練習。
    ……という、いじましい生活を送っています。

    ・・・・・・・しかし、どうやらこれは、かなりの嘘が混じっているらしいです。


    正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現(08/20)
    NHKニュースが捏造!PC買えず千円キーボードの貧困女子高生、実は高額ペンを持ち、趣味に散財

    http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-6334.html

    2万円もする画材については、「知人に譲ってもらった」的な言い訳が可能です。
    同じ映画を何回も見たり、日常的に1000円以上のランチに舌鼓を打ったりするのも、「パーッと金を使うのが私の性格なんだ」という理屈もあり得ます。

    しかし、「アパートに冷房がない」はずが、実は「あった」のでは、申し開きは不可能でしょう。

    考えてみれば変ですよね。

    「貧困状態」にあるといいながら、年収いくらが貧困になるのか、その基準額について番組は触れていません。
    母親のアルバイトで生計を立てているみたいですが、どんな仕事をしているのでしょうか?

    でも、Uさんを責めてはいけません。
    いち女子高生が、詳しい内容を説明してもらった上でNHKのニュースに登場したとは思えませんから。

    非難されるべきは100%、NHKの側でしょう。

    そもそも、アパートにエアコンがあるかどうかくらい、カメラを入れて取材しているから分かるはずです。


         +++++

    千円のランチを頻繁に食べていても、スマホを持っていても「貧困である」ならば、それをそのまま番組や記事におり込めばいいのです。
    あえて貧乏臭く見せようとする演出を加えるから、その不自然さに視聴者の注意が集まるのです。

    つまりは『貧困に対するある種の「理想」が頭にあって、それに当てはまらない』場合に無理矢理にその『理想』をでっち上げる過剰演出をほどこしたのがNHKの番組だったわけです。

    朝日新聞の記事もけっこう「あるべき」情報操作を加えたものが多いですよ。
    そういった意味で
    お前が言うな!
    ですね。
     

    | 紅而遊戯 | メディア批評 | 08:33 | - | trackbacks(0) |
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