NHKのディレクターがタクシー運転手に重傷を負わせた事件。
全治3か月の骨盤骨折という重大な結果を生じさせたのに、マスコミはおざなりに報じただけです。
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朝日新聞デジタル
運転手への傷害容疑、NHK職員書類送検 「西郷どん」担当外れる
2017年6月29日05時00分
『路上でトラブルになったタクシー運転手に大けがを負わせたとして、警視庁は28日、NHK制作局ディレクターの40代の男性職員を傷害容疑で書類送検した。
捜査関係者によると、職員は4月19日午前0時45分ごろ、東京都渋谷区宇田川町の路上で、運転手を運転席から引っ張り出そうとし、そのはずみでアクセルを踏んだ運転手を約40メートル先のマンションのフェンスに衝突させて骨盤が折れるなど3カ月の重傷を負わせた疑いがある。職員がタクシーを止めたのに乗車しなかったことから、トラブルになったとみられるという。
NHK広報局によると、職員は番組関係者と飲酒を伴う打ち合わせ後に帰宅するところだった。この職員は2018年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」で演出を担当する予定だったが、4月27日付で外れた。NHKは「処分も含め、捜査の状況を踏まえて適切に対処する」としている。』
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重傷は、運転手がアクセルを踏んでしまったのが原因ですから、すべての責任をNHKのディレクターに負わせるわけにはいきません。
しかし『骨盤が折れるなど3カ月の重傷』ですよ。
結果の重大さに比べて、記事の扱いが小さすぎると思うのは私だけでしょうか?
それにしても
『運転手を運転席から引っ張り出そうとし』
というところがすこぶる暴力的ですよね。
山形放送局の連続強姦記者といい、小保方晴子さんへの強引な取材といい、NHKの体質ってどこか暴力的かつ犯罪的なところがありますよね。
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暴行を加えたディレクターの名前はネットではすでに特定されています。
でも、新聞・テレビは彼の実名はひた隠しにするのでしょうね。
この事件。発生してから記事になるまで2か月かかっています。
「身内だから表沙汰にしたくないけど、アリバイのためにチョコッと載せておきます」というのがマスコミの本音でしょう。
なにしろ、マスコミは究極の「忖度」社会
お互いが、周りの顔色をうかがい、かばい合う(=貸しを作り合う)ことによって閉鎖的かつ特権的な共同体を築き上げてきました。
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それにしても、ここまで甚大な被害を出しおいて、逮捕されないというのは、警察もNHKに「忖度」しているのでしょうか?
だとしたら、世の中腐っていますね。
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上記の朝日の記事には書いてありませんが、というより隠されていますが、重傷を負わされたタクシー運転手は60歳だそうです。
何があったのか詳しくは分かりませんが自分よりかなり年上の相手によくも乱暴できるものですね。
NHKって、番組そのものが上から目線ですが、立場の弱い人なんか何とも思っていないのかもしれません。
かつては、やはりNHKのMアナウンサーがタクシー運転手への暴行事件を起こしました。暴行の程度は軽かったのですが、「俺は殿様なんだよ!」と叫んで、運転手の顔を足蹴にするという、人間性の低劣さを遺憾なく発揮した事件でした。
もちろん、Mアナウンサーは解雇などされませんでした。
だから、この骨盤折りディレクターも無事に出世されるのでしょうね。