22日の大相撲で、嘉風に負けた白鵬が土俵下で不満の意思表示を続けたことが物議をかもしています。
私もたまたまこの一番だけ見ていました。
立会いで白鵬がお約束の張り手をぶちかましました。
それを受けながらも、嘉風がフワッと立ち上がりました。
組み合った瞬間に白鵬が行司に対して、右手を挙げました。
重心が浮いたこの時に、嘉風が白鵬を抱え上げて、一気に押し切り、白鵬を土俵の外に転がしました。
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朝日新聞デジタル
敗れた白鵬、土俵下で1分間アピール 立ち合いに不満
2017年11月22日18時48分
『22日にあった大相撲九州場所11日目の結びの一番で、全勝の横綱白鵬が関脇嘉風に寄り切りで敗れた。しかし、白鵬は嘉風が勝ち名乗りを受ける土俵に上がろうとせず、首をかしげたり、腰に両手をあてたりして立ち合いが成立していないと約1分間アピールした。その後土俵に上がったが、嘉風が軍配を受けても今度は土俵を下りず、不満そうな様子を見せた。
嘉風はテレビのインタビューに対し、「横綱は『待った』と思って力を緩めたが、行司の『残った』の声が聞こえたのでそのまま続けた」と話した。白鵬は納得のいかない表情で土俵を後にした。
支度部屋に戻った白鵬は、報道陣から「待ったという感じですか」と聞かれ「まあ、そんな感じだね。(ビデオで)1回でも見てもらいたかった。納得いかないわけじゃないけど、やっぱり呼吸が合わなかった」と語った。』
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嘉風があえて間をズラしたのを、白鵬は「立会不成立」と勘違いしたのかもしれません。
けれども軍配は嘉風に上がったのですから、白鵬も素直に従ってほしかったですね。
実況解説していたNHKのアナウンサーが
「これはいけません。あってはならないことです」
と、非難がましく叫んでいました。
私の目にも、白鵬の態度は見苦しく映りました。
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相撲通にとっては白鵬の相撲は横綱らしからぬ取り口みたいです。
張り差しを多用するところなんかが評判が悪いですね。
私は伝統的な相撲ファンではないので、白鵬の張り手もかち上げも技の一つみたいに見ていて、それ以外の感想はありませんけど。
それよりも、白鵬がたまに見せるみごとな体捌きに魅了されてしまいます。
一昨年だったか、それより前だったか、土俵上で白鵬が滑るような、あるいは瞬間移動するような不思議な動きを見せたことがあります。
こういう動きができる力士は他にいないのではないかなと思います。
でも、やっぱり横綱相撲ではないのかもしれません。
このあたりは伝統的な相撲ファンの見方が正しいのでしょう。
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それにしても嘉風はよくやりました。間をズラすことで、白鵬の張り手を殺したわけですから。
あの瞬間に白鵬は負けたのです。
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それにしても白鵬戦では張り差しが来ると分かっているのに、何とかならないものでしょうか?
相手の二の腕あたりに手刀を置いて、勢いを消すとか。
素人考えですけどね。